北岳3193m−間ノ岳3189m |
南アルプス市芦安芦倉 ROUTE 長野県飯田市戸台口の無料駐車場に駐車し、北沢峠行き伊那市営バスに乗る。北沢峠で南アルプス 市営バスに乗り換えて広河原へ。(戸台口−北沢峠55分、北沢峠−広河原25分) |
2011/7/28-30 曇時々雨 MAP コースタイム 1日目 広河原‐(2時間10分)‐白根御池小屋 合計 2時間10分 2日目 白根御池小屋‐(30分)‐大樺沢二俣‐(2時間10分)‐八本歯のコル ‐(1時間30分)‐北岳山荘‐(40分)‐中白根山‐(1時間)‐間ノ岳山頂 ‐(1時間)‐中白根山‐(30分)‐北岳山荘 合計 7時間20分 3日目 北岳山荘‐(1時間20分)‐北岳山頂‐(30分)‐北岳肩の小屋 ‐(40分)‐小太郎尾根分岐‐(1時間30分)‐大樺沢二俣‐(2時間20分)‐広河原 合計 6時間20分 |
山仲間12人で南アルプスの北岳3193m−間ノ岳3189mに登ってきた。 本来は梅雨明け10日の一番天気のいい時期に登るべく設定されたのだが、今年も例年通りの異常気象で 梅雨明け後20日になってしまい、連日天候不順が続く中での出発になってしまった。 28日朝4時に高砂を出発し、伊那市の戸台口からバスを乗り継いで13時30分、広河原登山口に到着。 準備をして13時45分、今日の宿泊先の白根御池小屋をめざして出発。 標高は約1500m。 |
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吊り橋を渡って、広河原山荘の前から登山道に入る。 | |||
25分で大樺沢ルートとの分岐を通過し、次第に傾斜がきつくなっていく樹林の道を登っていく。 | |||
16時:白根御池小屋に到着。新しく建て替えられた綺麗な小屋は、既に大勢の人で賑わっていた。 この小屋は食事も良く、従業者の接遇も気持ちよく、トイレも綺麗で、全てに満足。 29日、朝起きると曇り空ながら昨日よりも視界は良好で、見上げると北岳山頂付近が頭をのぞかせていた。 天気予報では午後から崩れるとのことなので、午前中の好天を期待して白根御池小屋を5時20分に出発。 |
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高低差のない道を約30分歩いて、バイオトイレのある大樺沢二俣に到着。 | |||
ここから八本歯のコルをめざして、大樺沢を登っていく。 視界は開け、足元に咲いている花を見ながら気持よく登っていく。 |
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振り返ると白い岩肌の鳳凰山がくっきりと見えた。 | |||
尾根が近くなるとハシゴ場が続く。雨の日に下りには使いたくないルートである。 8時:八本歯のコルに到着。標高は約2900m。 |
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右手を見上げると、山頂への岩尾根が続く。 | |||
そして、左手には富士山が聳えていた。 この天候では富士山までの眺望は出来ないものと諦めていただけに感激もひとしおである。 |
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約100m登ると山頂と北岳山荘との分岐になり、山頂は明日登ることにして北岳山荘に向かう。 | |||
花の多い岩場の道をトラバースしていく。 次第にガスが立ち込めてきた。 | |||
9時40分:北岳山荘に到着。 | |||
荷物をおいて、10時10分、完全にガスに覆われて景色が見えない中を間ノ岳に向かう。 約40分で中白峰3055mに到着。 |
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そして1時間、ガレ場の道をアンプダウンしながら歩いて行く。 11時50分:間ノ岳山頂に到着。何も見えないので記念写真だけ写して昼食休憩。 |
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日本第4の高蜂を踏んだことだけが今日の成果かと思いながら同じ道を引返していると、次第にガスが晴れ てきて前方の山並みが目に飛び込んできた。 |
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そして、ドッシリと聳える北岳と、その左手には甲斐駒ヶ岳も頭を見せてくれた。 | |||
その右手には鳳凰三山も。 結局、間ノ岳だけは姿を見ることができなかったが、それ以外の山々は姿を現してくれたのだった。 |
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13時50分:北岳山荘に帰着。 山荘でゆっくりと過ごし、翌日目を覚ますと、残念ながら昨日以上にガスが立ち込めていた。 5時10分:記念写真を写してから山頂を目指して出発。 |
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山荘の標高が約2900mなので、約300mの登りてある。 | |||
6時25分:北岳山頂に到着。何も見えない山頂は、既に大勢で人で賑わっていた。さすがに人気の山である。 | |||
しばらく写真を撮り合い、6時40分から下山。まずは肩の小屋を通って二俣をめざす。 | |||
肩の小屋を過ぎたあたりで雷鳥に出会う。ガスも少し晴れてきた。 | |||
右俣コースを下って、9時10分、二俣を通過。 | |||
そして、大樺沢を下っていくが、ここからが長かった。北岳はさすがに奥深い山である。 | |||
11時45分:ようやく広河原山荘前に到着し、12時15分発の北沢峠行きバスに乗ることが出来た。 | |||
北岳は奥深い山だが、殆どの行程で花と出会いながら歩けるのがいい。 少しづつ種類が変わっていき、写真を写していたら30種以上写していた。 今まで行った山の中で一番多いのではないかと思う。 |
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ヤマホタルブクロ |
シモツケソウ |
センジュガンピ |
カラマツソウ |
マルバダケブキ |
ミヤマコウゾリナ |
タカネナデシコ |
ミヤマハナシノブ |
ウラジロタデ |
イブキトラノオ |
ウサギギク |
イワオウギ |
タカネグンナイフウロ |
ハクサンフウロ |
ミヤマミミナグサ |
ミヤママンネングサ |
ハクサンイチゲ |
キンロバイ |
シナノキンバイ |
ミヤマキンポウゲ |
ミヤマオダマキ |
タカネシオガマ |
タカネツメグサ |
シコタンソウ |
イワベンケイ |
イワキキョウ |
タカネコウリンカ |
ミネウスユキソウ |
アオノツガザクラ |
ツガザクラ |
コケモモ |
タカネヤハズハハコ |
北沢峠の長兵衛荘に記されていた天気予報では「降水確率100%」となっていたので、雨中行軍必至と 覚悟していたが、結果的には殆ど雨に降られずに下山することが出来た。 富士山や周りの山々の眺望も得られ、沢山の花たちにも出会え、想定を超える充実の3日間だった。 リーダーの天候を睨んだコース設定で無理なく間ノ岳まで行け、無理なく下山できたことにも感謝である。 |
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